『ODYSSEY(オデッセイ)-The Age of Discovery-』の初日公演、無事に初日を迎えることができ本当に良かったです。
梅田芸術劇場へ向かうと、ずいぶん早く着いたのに宝塚ファンの方々、会チケの担当者の方々など劇場の入口付近では、これからいよいよ初日公演を迎えるという静かな盛り上がりを感じました。
劇場入口のすぐに近くにある「本日の公演時間」の立て看板、ファンの方々がきちんと縦列に並んでいましたので、harugotatsuも最後尾にならんで記念に1枚写真を撮りました。📷
緞帳にはプロジェクションされていて、風の動き、波しぶきが上がり、映像美をぼんやり眺めておりました。2022年1月10日からずっと待っていたのだと。
開演すると、そこには海賊船オデッセイ号が、彼女も錨泊の193日を経て、凍った時に逆らって蘇ります。
オデッセイ号の船長(彩風咲奈)は観客も引き連れて、カリブの海から世界の海へ出航します。
なんて素敵なコンセプトなのでしょう。
お安い3等の乗客も一緒に連れて行ってくれるのです、キャプテンの笑顔がまぶしい!
世界中を巡り、世界中の歌を聞き、世界中の衣装やダンスを観て、こんなに楽しいオフはありません。
海賊王ブルーム(彩風咲奈)、月の女神セレネ(朝月希和)、日の神アポロン(朝美絢)に混じって青い服の女性が・・・あぁ、海の女神ティティス、美穂圭子さんが合流するまでの代役の人と思ったら、どっせい!じゃなかった、どっこい!すごい生徒(音彩唯)さんでした。
声が澄み、歌がうまく、女神然とした気品に、肢体も美しく、大変な人を据えたな、と思いました。
彼女が、Coloers of the Windを歌うと、彩る風が胸を通り抜けてゆきます。
第5章Balearic Sea(バレアレス海)、カルメン(縣千)の女だてらに凛々しい、雄々しい感じがとても好ましかったです、体格が良く、体幹強そうなカルメンは値打ちもの。
その後に観る他の娘役がみな、可憐で、嫋やかに、柔らかく見えました。
カーテンコールは、4回あったと思います。
彩風咲奈さんが、
「あの日、止まってしまった、あの日から・・・」
と、ゆっくり語りはじめました。
1月の公演ではいるはずだった人が、この舞台ではもういない、というお話の段では、会場のあちこちで、むせび泣くファンが絶えず、舞台も泣いているし、観客も泣いているし・・・。
「・・・見えないけれど、先に進めと」
と聞いて、彩風咲奈さんという人は、そうやって、みんな背負って、みんな心に留めて、人生を歩んでいるのだと、大した人物だと思いました。