宝塚歌劇団・星組公演「1789 バスティーユの恋人たち」の初日公演、旅行代理店手配のS席2階のチケットです。開演時間はチケットの記載とは異なり15時30分となりました。
台風と前線のため雨降りの初日公演、花のみちは雨で濡れていて少し寂しい感じがします。
宝塚大劇場の正門に着くとめずらしく昼なのに街燈が灯っていました。夢の宝塚大劇場のはずが、不穏な雰囲気をまとっています。
大劇場の裏を流れる武庫川を見に行くと水位がいつもよりずいぶんと高く濁流になっていました。手前が大劇場の敷地、そして武庫川があり向う岸が写っています。
建物の中に入ると、やはり夢の世界、外の天候の心配はすっかり忘れてしまいます。
カフェテリア「フルール」前の商品ディスプレイは明るい気持ちにしてくれます。青いバラ、白い百合、赤いバラはフランス共和国の国旗のイメージでしょう。
初日公演の公演時間の掲示、15:30開演に変更後のものになっていました。本当に無事開演にこぎつけることができて良かった。
『1789 -バスティーユの恋人たち-』は、フランスで上演されたフレンチロックのミュージカル、今の星組にとても合った演目です。
主人公は農夫ロナン・マズリエ(礼真琴)と軍人の父を持つオランプ・デュ・ピュジェ(舞空瞳)、身分違いなのにしっくりする二人です。
ストーリーは歴史ものなので、やっぱりバスティーユ監獄は陥落し、武器庫の武器は民衆の手に渡ってしまうのですが、歌、歌、歌にダンス、ダンス、ダンスの驚きの演目、群舞は星組ならではの迫力があります。民衆一人一人に力強さがあり、革命に立ち会っている現実感を覚えます。
ロナンの歌が凄すぎて、感動で涙ぐみます。上手とか声量があるとか、そういうことだけではなく魂に直接響くような、ロナンの命の火が伝わる素晴らしい歌だと思うのです。
カーテンコールの時、みなが晴れ晴れとした表情で舞台に立っているのがとても好ましかったです。
この秀逸な作品が1公演も欠けることなく、千秋楽まで完走できることを祈っています。