『グレート・ギャツビー』、無事に千秋楽を迎えることができ本当に良かったです。
千秋楽の大劇場、くすのき広場の写真です、もうすぐ開場なので人の姿はまばらです。
卒業するジェンヌさんのファンクラブの受付ブースが正面ゲートの廊に設けられ、みなさん卒業を祝う白い衣装で会のお仕事をなさっていました。
今日の公演で宝塚大劇場の舞台が最後となるのは、夏月都さん、晴音アキさん、佳乃百合香さん。
『ブエノスアイレスの風』のメルセデス役が好演だったので、今回も楽しみにしていたら、がらっと変わって乳母のヒルダという分別のある堅いお役です。
劇場に入って驚いたのは撮影カメラの多さ!
正面、左右のバルコニー席、そして、1階A席の4つを占めて臨時のカメラが設置してありました。
『グレート・ギャツビー』、実は初見、持っていたチケットが2回中止になったので。
・・・最後の1枚、千秋楽のチケットは溶けなくて良かった!
ギャツビー(月城かなと)のスーツ姿は、見どころのひとつ、何着着替えるのか?と思ったけれど、どれも恰好いい、現実の世界でこんなにスーツが似合う男性はいません。
物語はなかなか共感や共鳴できるものではありませんが、ニック・キャラウェイ(風間柚乃)が等身大の人物です。給料が週80ドルではなく、月80ドルと正直に明かし、周りから憐れまれるシーンは涙を誘います。
舞台美術では、入江の突堤のシーンが好きです。朝に夕に対岸の愛しい人を想って佇むギャツビーをずっと見ていたい。
卒業の3人が大階段を降りてくるとき、まばたきをできるだけしないように見ていました。
同期からの花束を渡すとき、渡す役の生徒さん以外も、一斉に寄って来て、終わるとぱぁ~と元に戻って行くところが愛らしかったです。
副組長の13歳のときのエピソードは面白かった、猪突猛進タイプだったのか、それほど宝塚歌劇が凄かったのか、両方でしょうけど。
観劇したその足で「宝塚に私は入る!」と決めて、事務所を訪ねた13歳の少女は今も夏月都さんの中にいるのだと思います。【参 考】と記して宝塚音楽学校の入学案内を渡した事務所の方は大変なお手柄です。
最後に幕が下りたまま、舞台袖から月城かなとさんが出て来て(トップスターの大羽根をしょっているのでカニ歩き)、とてもまともなご挨拶をしていたのに、観客からは小さな笑い声がおこりました。
月城かなとさんの独特の間のせいなのか、お声に幸せ感が含まれているのか、不思議な雰囲気でした。
ロビーのパネルに彩海せらさんがいました。月組の人になったのですね、と実感です。
となりの礼華はるさんとのコントラストが際立ちます、光と影、善と悪、狩る者と狩られる者。
シャツの襟も対照的! どちらも応援しています。
9月10日からの東京公演『グレート・ギャツビー』の無事をお祈りいたしております。