宝塚歌劇団・花組公演『うたかたの恋』、元旦の初日公演のS席2階席で観劇です。
元旦の「花のみち」、公演の2時間前なので人通りは多くありません。
冬紅葉と宝塚ホテル、裸木の枝で格子になっている青空がきれいでした。
くすのき広場から宝塚大劇場の正面入り口、お正月らしく着物の人が目立ちます。
新年の最初の太陽がまぶしく、大劇場に後光がさし初日公演の有難さが増します!
元旦の初日公演の公演時間の案内板、13時開演の1公演だけ、初日は組長の挨拶、トップスターの挨拶があるので楽しみです。
『うたかたの恋』は宝塚歌劇らしい演目、幕が開くと大階段の中央に皇太子ルドルフ(柚香光)と男爵令嬢マリー・ヴェッツェラ(星風まどか)が美しくポーズをとってそこにいます。
そして、台詞が無いまま舞踏会のシーンが続き、衣装や音楽とその豪奢さにもう満足です。
皇太子ルドルフが複雑な人物で、政治の話も入ってくるのでその辺は諦めて悲恋物語として鑑賞することにしました。
星風まどかさんがすっかりティーンエイジャーになっているのに驚いた!役者さんってすごい。
最後の第16場「雪のマイヤーリンク」、カゲソロ(龍季澪、花海凜)が良かった!
ただうまいだけでなく、清純で素直な印象が伝わってきて、舞台のルドルフとマリーの祝婚歌なのだなぁと涙します。
マイヤーリンクで心中してもエンディングでは婚礼衣装の二人が復活し、ハッピーエンドのような錯覚を観客に与えてくれる、この宝塚の演出はやっぱり好きです。
しっとりとゆっくりと『うたかたの恋』が終幕したあと、レビューは一転して楽しく華やかでお正月公演にふさわしい、『ENCHANTEMENT』(アンシャントマン)華麗なる香水です。
公演前から”香水”は柚香光の”香”と水美舞斗の”水“を指し、二人の絆の象徴と暗示と言われてきましたが、レビューの二人はいつもいつも特別感があります。
初日公演なので、幕後は花組組長の美風舞良さんの挨拶と公演の告知があります。
はっきりした顔立ちがお美しく、通る声も好ましく、ダンスもお上手で大好きなジェンヌさんです。
トップスター柚香光さんの舞台挨拶は楽しかった、30年ぶりに大劇場で公演する『うたかたの恋』がうれしくて仕方がない気持ちがよく伝わってきました。
千秋楽の1月30日はルドルフとマリーの命日とのこと、柚香光さんはこれから様々な想いを背負って公演していくのですね、演技の深みが物語っています。
観劇後、となりの宝塚ホテルにお茶をしに行くと元月組組長の憧花ゆりのさんがロビーでお出迎え!
恥ずかしくてお写真を一緒に撮ることはできませんでしたが、今年は本当に幸先がよいと高揚しました。