宝塚歌劇・雪組公演『Lilac(ライラック)の夢路』-ドロイゼン家の誇り-のS席1階12列のチケット、クレジットカード会社の周旋で運よく購入できました。
花のみちにオスカルとアンドレの銅像があり、周りにベルサイユの薔薇と銘打たれた薔薇が植えられています。5月に来たならバラに囲まれたオスカルとアンドレを撮りたかったので先ずここに来ました。
宝塚大劇場の駐車場には見慣れぬ黄色いパイロンが・・・・「歌劇生徒専用」?
『ライラックの夢路』は第109期初舞台生の口上が毎回3人づつあります。きっと口上する生徒さんの親御さんやご親戚の方々用に取り置きしているのでしょう。晴れの舞台はさぞ誇らしく、そして見ている側もシンクロして緊張すると思います。
『ライラックの夢路』は見どころがたくさんある良作なのですが、その一つが宝塚歌劇団が属する阪急電車さんと重なるところです。鉄道を敷くなど政府が国鉄としてするような事業です。それをドロイゼン家の兄弟たちは私鉄として挑みます。鉄工所をつくり、技師を探し、私財を投げ出し、足らないお金は出資を募ります。阪急電車の黎明期に想いを馳せ、熱い先人のおかげで今、私が宝塚歌劇団を観劇しているのだなぁと物語と現実とのイメージが重なり臨場感が増すのがこの演目の特別なところです。
ある意味、ハインドリヒ(彩風咲奈)はプロイセン版の小林一三物語なのです。
そして、2つ目の見どころはアーシャ(美穂圭子)率いる夢人ファイブ(妃華ゆきの、希良々うみ、有栖妃華、音彩唯)、雪組の精鋭うたうま娘でチームになって見ごたえ聴きごたえがあります。
そして最後に1番の見どころは、舞台の主役のドロイゼン家5兄弟、ハインドリヒ、フランツ(朝美絢)、ゲオルグ(和希そら)、ランドルフ(一禾あお)、ヨーゼフ(華世京)です。
兄弟仲良く、また、兄弟の会議の様子が微笑ましい、全員がすごい職位なのに威張りん坊な感じが少しもしない。一押しはゲオルグの軍服です。
幕間休憩に入った最初の数秒だけの舞台の様子、すぐに消えてしまいます。
そして、二部の開始前の舞台はこんな感じ、宝石がテーマのレビューでそれはそれは華やかでした。
クレオパトラのお腹は、オペラ率すごく高かった!
宝塚歌劇の舞台美術がどんどん進化しているのを感じます。
パレードのエトワールは音彩唯さん、盛り上がります。
娘役トップの夢白あやさん、ピンク色の大羽根がとてもお似合い、これからたくさんの良作を世に送り出すのでしょう。蕎麦屋の娘のイメージは払拭されました。