宝塚歌劇・花組『鴛鴦歌合戦』の新人公演、S席1階16列の宝塚歌劇チケット、宝塚友の会の抽選販売で購入しました。S席は通常8800円ですが、新人公演は4200円、レビューが無く研7までの下級生によるお芝居だからか?チケット代はおよそ半分です。
公演時間の案内は、『鴛鴦歌合戦』のみ1時間40分、幕後の挨拶があるので少し延びます。
新人公演のプログラムは販売されません、一枚紙を三つ折りにした簡易なプログラムが座席に一部づつあらかじめ置いてあります。
プログラムの表紙は主役の浅井礼三郎を演じる天城れいんさん、愛らしい美形です。
開演直前、1階の1-8扉から花組の上級生が入場し上手側に着席しました。
色々と指導してあげるためとはいえ、舞台に立つ下級生側は、客席に本役の上級生がいると思うと緊張するでしょうね。
ところで、本公演で香川屋のお嬢さんおとみ役の星空美咲さん、新人公演の舞台に麗姫(丹波守の正室)として出演します。
また、本公演で浅井礼三郎の許嫁藤尾役の美羽愛さんは、道具屋の七諸役として出演します。
そして、藤尾役は七彩はづきさんです。
こうして役替わりのジェンヌさん達を観劇できるのも新人公演の楽しみです。
浅井礼三郎(天城れいん)はストイックなように見えて三人の娘から慕われるモテ男、さもありなんという感じではまっていました。大立ち回りのシーンもスピード感がありました。
強いて言えば、浅井礼三郎のまとう厭世感が少し足りなかったかなと思います。
ヒロインのお春(朝葉ことの)は気の強さと気弱さが交互して可愛かった、「ちぇっ」のバリエーションも面白かった。
老け役がみなさん上手で好ましかったです。特に尼寺の蓮京院(詩希すみれ)と天風院(二葉ゆゆ)、芝居上手なお二人なのでしょう。
全体に観客はクスっとたくさんたくさん笑っていましたし、三吉(宇咲瞬)がおとみ(愛蘭みこ)を泪ながらに諭すシーンは三吉の真心にほろりともらい泣きします。
次は9月14日(木)、東京宝塚劇場の新人公演ですが危なげなく質の高い公演となるでしょう。こちらは配信もなされるでしょうから、なんとしても無事に開演されることを祈っています。