宝塚歌劇・星組公演『RRR × TAKA”R”AZUKA ~√Bheem~(アールアールアール バイ タカラヅカ ~ルートビーム~)』のA席1階の宝塚歌劇チケット、阪急交通社の貸切公演のチケットプランを抽選販売で購入しました。
阪急交通社でチケット手配をお願いすると星組公演観劇記念のポストカードをもらえます。
宝塚大劇場のエントランスを入ると公演予定のポスターが掲示されています。
左から月組公演『Golden Dead Schiele』、星組公演『RRR』、花組公演『アルカンシェル』、柚香光さんの退団のカウントダウンが始まったのだなぁと実感します。
『RRRルートビーム』は、映画RRRに忠実な部分と宝塚バージョンらしい部分とうまく融合しています。
元の映画が3時間の長編、それを半分の1時間半の舞台とするので心配していましたが、全く素晴らしい出来です。
(1)映画RRRのファンには残念でしょうけれど舞台化で削られたシーンは、
・森の虎の生捕り
・車とバイクの並走
・総督邸の猛獣放ち
・キャサリン(小桜ほのか)の棘ムチ
・シータ(詩ちづる)の仮病
・最強の肩車
疫病が流行っているので助けて!とシータがイギリス警察に偽るシーンは、彼女が優しく賢い女性であり、ラーマの許嫁にふさわしい人なのだと観客が納得するところ、省かれたのは残念です。
最強の肩車の活劇シーンも、礼真琴と暁千星なら特撮なしにリアルで出来たんじゃないかと悔やまれます。
(2)映画RRRと変更になったのは、
・ジェニファー(舞空瞳)の自動車→自転車
・ロバート(鳳真斗愛)の故障バイク→小銃
・ジェイク(極美慎)嫌な奴→憎めない奴
ジェイクがさらっと一味に加わっているのが面白かった!(観客は失笑)そもそもインド人が得手のナートゥ勝負をするあたり映画でも、存外素直な人かも・・・と思っていたので、それを宝塚歌劇風に膨らませた感じです。
(3)映画RRRを再現しているのは、
・炎から少年救出
・ナートゥダンス
・ラッチュ(稀惺かずと)の毒蛇
・ビーム(礼真琴)の歌と民衆蜂起
・ビームの槍、ラーマ(暁千星)の弓矢
・敵も味方も大団円
礼真琴さんが「やっぱり、やらないかんか・・・」と最初はぐずっていたものの、結局「もう、やらないかんか!」と覚悟を決めたナートゥ、あります!!
敵も味方も大団円は、映画ではできない演出、舞台と客席、役者と観客が一体となった大団円。
宝塚歌劇だからこそできる演出ですごく盛り上がります!
・・・・・
悲しんではいけないのでしょうが、デリーで修理屋を営む親方オム役の大輝真琴さん、『RRR』で卒業となります。(天華えまさん、彩園ひなさん、侑蘭粋さんも退団)
『1789』に続いて主人公の雇い主です。
男役らしい美声とハンサム顔、自然と目で追いかけてしまう魅力あるジェンヌさんです。
最後に、映画RRRのファンの人には伝わらないかもしれませんが、宝塚ファンには凍るセリフ、ジェイクがビームに恥をかかせようとして「ダンスの何たるかが・・・」と偉そうに言って様々なダンスを高速連射で披露します。あのダンスの達人礼真琴さんに向って、台詞とはいえ極美慎言うんだぁ~、ダンスが極真と言われている極美慎さんが言うんだぁ~、と冷や汗もの。台本にそう書いてあるのだから仕方がありませんね。