宝塚歌劇団・月組公演『ゴールデン・リバティ』、ご縁があって新人公演の1階S席で観劇しました。
陽もすっかり落ちて夜景の大劇場正門、新人公演は夕方6時に開演です。
公演時間の案内掲示、新人公演なのでお芝居のみ、レビューはありません。
休憩なしの1時間40分です。
1階後方から入ると29列後ろの手すりに公演プログラムが吊ってありました。
立見のお客さん用の公演プログラムが、前列用と後列用とびっしり並んでいました。
そして、座席にも公演プログラム、主演の七城雅さんの綺麗なお顔が続きます。
さっそく公演プログラムを開いて配役、とくにカーヴィー・ガールズや無法者、軽業師、フラメンコなど群舞のメンバーをチェックしました。
開演5分前になると舞台の緞帳が上がります、オペラ無しでも十分な距離ですが、新人公演のお役の方々の表情もしっかり見たいのでオペラは首にぶら下げています。
ほどなく、本役の上級生のジェンヌさん達が等間隔の美しい1列縦隊で客席に上手入口から入ってきました。
新人公演の主役は七城雅(105期)さんと美渦せいか(108期)さん。
七城雅さんは『応天の門』に続き新人公演主役ですが前回は少年、今回は人生経験おおありの大人のお役です。
落ち着いていて立派なジェシー像を作り上げていました。女子に囲まれて困った顔がお上手!
ライマン(真弘蓮)との早打ち決闘シーンはカッコ良かった!!
美渦せいかさんは新人公演初ヒロイン、文化祭では幕が上がって最初のソロを任されるほど音楽学校時代から歌唱は抜群、皇太子を慕う宿屋の娘エルヴィラ役、身分違い恋の演技がとても好ましいものだったのを覚えています。
アナレアという複雑な境遇の女性を場面毎によく演じていたと思います。
眠っている(気絶)ジェシーにキスして別れるシーンは琴線もの。
新聞記者エリザベス(静音ほたる)、すごい美人です、顔の造形が完璧に整っているジェンヌさん。
台詞がしっかり通る綺麗な声で聴きやすく、険しい顔も笑った顔も表情の振幅が広くって舞台映えします。
ディーン(翔ゆり愛)に頭突きを食らって気絶するシーンはうまかった、二人の演技の流れの中で至極ナチュラルに気絶していました。
ディーンは基本悪くないことがよく分かる演技でした。
新聞記者エリザベスの何事にも体当たりな感じがよく伝わって来て、自由の女神の目と鼻の間にしがみ着いて機会を伺うシーンの違和感がありません、観客も笑ってうけていましたね。
ライマン役の真弘蓮さんは名演、月組らしいと言えばその通り、舞台だけでなく劇場全体を支配している感がありました。
サーカス団の人形使いアイダ(澪花えりさ)も上手だった、月組は本当に層が厚いので新人公演であることを忘れて観劇してしまいます。
そして、座長の母マリー役のきよら羽龍さん、梨花ますみさんのマリーも好きだけど違ったマリーに会えるのはキャスト違いの醍醐味です。
ハワード・ケイン将軍(一輝翔琉)はイケメンでしたね、悪役なんですけどハンサム過ぎて憎めない。
ディーンとリッキー(和真あさ乃)とパール(乃々れいあ)の3人が銀橋で唄うシーンがとても好き。
会場が自然に手拍子となり、一体感がある雰囲気が良かった。
次の新人公演は東京、ライブ配信を見るつもりです、すごく楽しみ!