宝塚歌劇団・星組公演『めぐり会いは再び』の初日公演、先月、宝塚音楽学校を卒業した第108期生の初舞台でもあります。
大劇場には初舞台生の顔写真と出身地の一覧と「初舞台生口上者」の日程表が掲示されていました。
初舞台の初日の口上者は、花海凜さん、茉莉那ふみさん、彩姫みみさんの3人、実際に口上を述べるときの観客から見た舞台上の立ち位置に合わせた表記になっています。
演目が始まる前に口上があるのですが、初舞台生の緊張が伝わって来て観劇するこちら側も緊張します。3人とも初々しさがとても好ましかったです。
さて、演目の『めぐり会いは再び』、初見では話についていくのに忙しい、アドリブもそこかしこに。
舞台のあっちやこっちでお芝居はパラレルに展開するし、ジェンヌさん達、しきりに走っていた印象です。
今回の少し頼りないルーチェ・ド・オルゴン(礼真琴)を見て、紅ゆずるさんがいた頃の礼真琴さんを思い出しました、あれはあれで納まりが良かったと。
ソロで歌う方はみなさんとても上手いので、こちらも自然に高揚してきます。
旅芸人一座の座長フォーマルハウト(美稀千種)が現実の世界でも星組組長なので面白い、次の興行では当ててお金を支払いにまわさなければと金策を思案するところ、現実ではないのでしょうけど洒落!?星組の台所事情は大丈夫?と要らぬ心配をしてしまった。
王家のお行儀指南役マダム・グラファイス(万里柚美)は美しく優雅で気品に満ち、宝塚歌劇の観劇で私が求めるものを全て与えてくれます、宝塚歌劇を観ていると実感します。
前作のラルゴ伯爵夫人(万里柚美)とマダム・グラファイス(万里柚美)は同じ登場人物です、10年の間に離婚しリュシドール・グラファイス(夢乃聖夏)と再婚しています。
初舞台生のロケット(ラインダンス)、立体的な陣形、複雑な動きにもかかわらず仕上がった感じ、とても初舞台とは思えない。銀橋を渡ってくれたのも観ている方は楽しい。
男役の初舞台生なのだと思うのですが、もう何人かはカマーズ感がでています!
燕尾服やスーツで踊る日が楽しみです。
馳琉輝さんは中性的、女性の衣装も普通に似合いそう。