今回は、普通に「宝塚友の会」で抽選購入できたS席、SS席に近いS席です。
群舞など全体は少し見づらいけれど、お芝居は表情や仕草までよく見えます。
さて、『めぐり会いは再び next generation-真夜中の依頼人(ミッドナイト・ガールフレンド)-』はラブコメ感たっぷりのドタバタ喜劇、くりかえし観てもくりかえし楽しめます。
主人公ルーチェ・ド・オルゴンの大学時代の同級生で探偵事務所を経営しているレグルス・バートル(瀬央ゆりあ)、決断力と行動力があり自営で稼いでいる独立人である一方、ティア・シモニー(有沙瞳)はじめ何人もの居候を追い出せずに住まわせている優柔さもある魅力的な登場人物です。
瀬央ゆりあさんが、レグルス・バートルを演じるにあたり参考にするキャラクターを作・演出の先生に尋ねたところ、
「ああ、瀬央で」
と答えたそうなので、舞台のレグルス・バートルは瀬央ゆりあさん本人に近いのかも知れません、見どころのひとつだつ思います。
感慨深いのは、「第12場 街角~王宮の一角」のシーン。
オルゴン家の執事ユリウス(天寿光希)は、ルーチェ(礼真琴)の背中を押し、レオニード(音波みのり)は、アンジェリーク(舞空瞳)に助言を与えます。
将来、4作目の再演があるかも知れませんが、ユリウスやレオニードにはもう会えないのだなと、さよならのかわりなのだなと・・・。
3作目ヒロインのアンジェリーク役の舞空瞳さんは、1回目、2回目は客席から観客として見ていたといいますから、劇場に観劇に来ている少女の一人が未来の4作目の舞台に立っているかも知れません。